「攻殻機動隊」は第一期TVアニメが2002年10月〜2003年11月までスカパーで放送されたアニメです。
原作者は士郎正宗、講談社より出版された漫画原作を元に製作されました。
このページでは主にTVアニメ版「S.A.C.シリーズ」のあらすじや、今作に頻出するキーワードについて解説していきます。
一部ネタばれとなりますが、ご了承ください。
またテレビ放映を見逃してしまった方に向けて、無料で見る方法もご紹介。
「攻殻機動隊」が好きな方、気になっていた方、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
攻殻機動隊のあらすじ
STAND ALONE COMPLEX
西暦2030年、サイバネティクス技術が人々の間に浸透し、電脳化が一般化された世界。
2度の戦争の災禍によりいまだ政情不安が渦巻く日本では、犯罪の凶悪化に対応するため、内務省直属の精鋭部隊公安9課が設立され数々の任務にこなしていた。
そんな中、6年前にサイバーテロをおこし世間を賑わせ姿をくらませていた「笑い男」が活動を再開し、公安9課はこの謎に満ちた犯罪者を追跡するのであった。
S.A.C. 2nd GIG
笑い男事件から2年後の2032年。
難民の増大による国内の失職者の増加が国内を不安に覆い、難民排斥を唱える「個別の11人」により中国大使館が占拠される。
難民問題で揺れる政府はこの事態を受けて、休眠状態であった公安9課を再召集する。
STAND ALONE COMPLEX Solid State Society
草薙素子の失踪から2年後の2034年。
素子の失踪を機に公安9課では大幅な方針転換をとられることになり、人員の増強もされ、そのリーダにはトグサが就任する。
いっぽうその頃、国内では「梵の刺青」を入れた男達が相次ぎ不可解な自殺を遂げていく。
そしてバトーは別の視点から今回の事件を追い、突如あらわれた素子より「Solid Stateには近づくな」と忠告を受ける。
攻殻機動隊の原作
原作漫画の「攻殻機動隊」の作者は、士郎正宗。
1980年代から漫画活動を始め、大学卒業後には美術教師の傍らに、青心社より「アップルシード」を初連載しヒットする。
これを受け専業漫画家に転進し、その後も今作「攻殻機動隊」をはじめいくつかの作品を手がける。
作風としてデジタル3Dを用い奥行きのある作画と、サイバーパンク調とした近未来SFを得意とし、設定考察面では、当時カルト的人気を誇った。
現在は一時の活動休止をはさみイラストレーターとしても活躍するが、漫画連載はしていない。
攻殻機動隊のメインキャスト
草薙 素子(くさなぎ もとこ)
CV:田中敦子
公安9課に所属する、全身を義体化している女性。
公安9課では隊長を務め、課員からは少佐と呼ばれている。
過去の事件から全身の義体化がされ、その身体能力は随一であり、法側の存在であるが、事態解決の為には非合法活動も厭わないなど、冷徹な性格をしている。
ハッキングスキルに優れ、ゴーストハックをかけた相手からの意思や記憶の流入など、特殊なリーディング能力を持ちあわせている。
バトー
CV:大塚明夫
元陸自のレンジャー部隊所属の現公安9課課員。
盛り上がった義眼が特徴で、これはレンジャー所属の特徴でもある。
作中では突入能力を始め、優れた戦闘能力を持ち素子と比類するほどの武闘派。
ハードボイルドでストイックな雰囲気だが、タチコマに対し愛着を持ち、その面倒見のよさから、トグサや新入りに対する教導を任されていたりもする。

トグサ
CV:山寺宏一
元警視庁捜査一課所属の公安9課課員。
義体化が標準である公安9課において、珍しくも生身の肉体を持ち、電脳化もごく一部に限られているなど、その身体能力は課員の中で最も低い。
反面その経歴から捜査能力に優れ、作中ではサイバーハックでは手に入らない情報を見つけ出すなど、貴重な捜査員として活躍している。
当初は未熟者と呼ばれるが、素子の失踪後にはリーダーを勤めるなど、潜在的評価は悪くなかった様子。

荒巻 大輔(あらまき だいすけ)
CV:阪脩
公安9課の課長。
情報畑の出身で、豊富な人脈を持ち、自身の政略とあわせ立場の危うい公安9課を優れた政治手腕で導く謀略家。
非合法活動を必要悪と認識しており、法規上の黒を白に変え課員達をバックアップするなど、公安9課が活動できるように手を回している。
タチコマ
CV:玉川紗己子
公安9課に所属する備品兼課員。
多脚戦車の一種であり公安9課では貴重な機動火力として活躍をする反面、性能面では他の多脚戦車に比べ小回りを重視されている為、火力装甲共に劣り、戦車と言うよりは機動戦車に近い立ち居地にある。
思考AIを持ち、作中初期では全てのタチコマが同一の性格をしていたが、学習により個性を獲得していく。
構造解析には並々ならぬ興味を持ち、大破した時は構造解析されることを喜ぶなど、少々おかしなAIが組まれている。
攻殻機動隊の見どころ
今作のキーワード
今作は近未来の物語となり、耳慣れない言葉が多くあると思いますので、その幾つかのキーワードに対しての説明をします。
電脳化が一般化した社会
まず今作は科学技術の興隆によりサイバネティクス技術を始め、今で言うクラウドネットワークが大幅に進歩した時代となっています。
そのため旧来のパソコンやコミュニケーションツールも今だ現役ですが、作中では脳の「電脳化」即ちナノマシンやマイクロチップの埋め込みによる、人間とコンピュータを直接繋ぐ技術が著しく発展しており、情報処理や情報リンク等が簡便に行えるようになっています。
その為「電脳化」はある意味では生きるうえで必須な処置となっており、一般にまで浸透してますが、作中の犯罪者やテロリストもまた「電脳化」をしており、「電脳化」の利便性の反面、自己の肉体を乗っ取られるなど危険性等も孕む、サイバー犯罪の下地となりました。
義体化された人間たち
また電脳化に比べれば、比率は少ないですが、自己の身体能力の向上や、事故で失われた肉体の再生のため、「義体化」が施された者が多数存在します。
こちらは軍事関係者が多く、武力活動を是とする組織では「義体化」により強靭な肉体を手に入れてます。
作中描写では全身義体化された肉体で銃弾を弾くなど、極めて高い戦闘力を発揮してます。
これらの「義体化」の技術は闇市場に流れているようで、高品質の義体は犯罪者に狙われ、運が悪いと脳殻を破壊され体を奪われてしまいます。
これら「電脳化」や「義体化」などを通じ、生体活動の原理が解明された世界ですが、その反面では犯罪の温床になるなど、社会不安の一助になっており、犯罪の凶悪化や複雑化につながっています。
物語の鍵を握る「ゴースト」とは
また人類は確かに生体活動の代替となる技術を手に入れましたが、魂や心など自身を構築するアイデンティティについては、今だ解明がされていません。
そのため作中ではこのアイデンティティである、「ゴースト」が今作では重要な主軸となり物語が進んでいきます。
関連作品
今作では原作を下地に製作された関連作品が多く存在します。
まず今回紹介した「S.A.C.シリーズ」を始め劇場版である「GHOST IN THE SHELL」その続編である「イノセンス」やリメイクである「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊2.0」などの派生作品があります。
ですがアニメ版と劇場板ではパラレルワールドの話になりますので、視聴する際は設定違いなどにご注意ください。
またそれ以外にも「ARISEシリーズ」があり、こちらは漫画版アニメ版共に提供され、「第4の攻殻」とも称されるほど評価されています。
このように幾つ物の派生作品がありますが、これらは今作を含め、その衰えない人気の証明となり、攻殻機動隊の名作たる理由の一つとなります。
攻殻機動隊を無料で見る方法
S.A.C.シリーズの放送は終了しておりますが、その後も関連作品が製作されるほどの名作であることから、各種媒体で視聴することができます。
「名前は聞いたことあるけど見たことが無い」というときは、VODがおすすめです。
一部の動画サイトでアニメを観ることもできますが、違法アップロードされた動画は絶対に見ないようにしましょう。
Amazonプライムをはじめ、dアニメストアやU-NEXTなら期間無料で見ることができます。
ぜひチェックしてみてくださいね。


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