テレビアニメ「響け!ユーフォニアム」は、2015年4月〜2015年6月に第1期全13話が、2016年10月〜2016年12月に第2期全13話がTOKYO MX、BS11、KBS京都、サンテレビにて放送されました。
テレビアニメ第2期放映前の2016年4月23日にテレビアニメ第1期の総集編である、「劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜」が公開。
その後2017年9月30日より、主人公である黄前久美子と田中あすかを軸とし、第2期の内容に新規カットを加えた「劇場版 響け!ユーフォニアム〜届けたいメロディ〜」の公開がされ、2018年と2019年に完全新作映画の製作も発表されました。
2018年4月21日には、オーボエ担当の鎧塚みぞれとフルート担当の傘木希美を主人公とした、完全新作スピンオフ映画のリズと青い鳥も公開されています。
さらに、2019年春公開予定の完全新作第2作目である「劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜」の公開も決定。
このページでは、響け!ユーフォニアムのアニメのあらすじや見どころ、原作とのちがいについて詳しく解説します。
もちろんネタバレありません。
テレビ放映を見逃してしまった方に向けて、無料で見る方法もご紹介。
響け!ユーフォニアムが好きな方、気になっている方、ぜひチェックしてみてください。
目次
響け!ユーフォニアムのあらすじ
響け!ユーフォニアムとは、2013年12月に第1巻が刊行された武田綾乃さんが作者の小説が原作であり、現在8巻まで刊行されています。
その後「このマンガがすごい!WEB」にて、はみさんが作画を担当しコミカライズ化。
第1期が2014年11月〜2015年10月まで全19話の連載、第2期が2016年1月〜9月まで全16話が連載、第3期が2016年10月〜2017年7月まで全17話が連載されました。
アニメ第1期
北宇治高校へ入学をした黄前久美子(おうまえくみこ)は、入学式の日に校門前で吹奏楽部の演奏を耳にします。
小さい頃から楽器に触れ、中学では吹奏楽部に入部、高校では吹奏楽部には入らないつもりでしたが、クラスメイトである加藤葉月(かとうはづき)と川島緑輝(かわしまさふぁいあ)に連れられ、吹奏楽部の見学へ。
2人の誘いを断れずそのまま吹奏楽部に入部することになる久美子ですが、そこには幼馴染である塚本秀一(つかもとしゅういち)と中学時代同じ吹奏楽部だった高坂麗奈(こうさかれいな)の姿が。
北宇治高校吹奏楽部は10年ほど前までは強豪校として名を轟かせていましたが、現在は落ちぶれてしまい、新たに赴任してきた滝昇(たきのぼる)が吹奏楽部の顧問として迎えます。
滝との初めての顔合わせの際に、全国大会出場を目標とするか楽しいだけの部活動にするかの選択を迫られる吹奏楽部一同。
部員たちは前者を選択し滝の厳しい指導のもと、全国大会を目指していきます。
果たして、北宇治高校吹奏楽部は全国大会を目指すことができるのでしょうか?!
アニメ第2期
地区大会を見事突破し、次なる目標である関西大会に向けて練習をする、北宇治高校吹奏楽部。
そこへ現れたのは昨年度退部したはずの傘木希美(かさきのぞみ)でした。
希美の姿を見て動揺を隠せない2年生でオーボエ担当の鎧塚みぞれ(よろいづかみぞれ)。
希美は部長の小笠原晴香(おがさわらはるか)と副部長の田中あすか(たなかあすか)に、「吹奏楽部の復帰を許してほしい」とお願いをします。
そして、突如退部すると申し出たあすか。
必死に引き止める久美子に、あすかはいつもの飄々とした態度とは違う真剣な顔つきで、昔の思い出話を語ります。
久美子はあすかを引き止めることはできるのでしょうか?!
希美の吹奏楽部への復帰はどうなるのでしょうか?!
北宇治高校吹奏楽部の熱い夏が今始まるのです。
劇場版(北宇治高校吹奏楽部へようこそ)
劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜は第1期の総集編。
劇場版 響け!ユーフォニアム〜届けたいメロディ〜は第2期の内容を元に、久美子とあすかの関係性がさらに深く描かれています。
どちらも結末はテレビアニメと変わりません。
また、演奏シーンも修正が加わりテレビアニメ版とは違った迫力となっています。
原作者は京都出身の武田綾乃さん
響け!ユーフォニアムの原作は小説であり、作者は武田綾乃さんです。
京都府宇治市の出身であり、高校で入部した文芸部で小説執筆活動を始めました。
大学1年生のときに高校美術部を題材にした「今日、きみと息をする。」をタケダアヤノ名義で、宝島社主催の第8回日本ラブストーリー大賞に応募。
残念ながら受賞にはなりませんでしたが、最終選考候補作品に選ばれ、2013年5月に隠し玉作品として宝島社文庫で出版されました。
自身が小学校中学校時代の約5年間に経験した吹奏楽の体験と、母校である嵯峨野高校吹奏楽部の取材を元に、2013年12月に第2作目として、「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ」を発表。
原作舞台が京都であるため、テレビアニメでは標準語でしたが、原作小説での久美子たちは京都弁で会話をしています。
響け!ユーフォニアム関連の書籍は2018年4月時点で10冊販売されています。
響け!ユーフォニアムのメインキャスト
個性豊かな部員が多い北宇治高校吹奏楽部の中からメインの4人を紹介します。
黄前 久美子(おうまえ くみこ)
CV:黒沢ともよ
北宇治高校に通う1年生で、低音パートに所属、担当楽器はユーフォニアム。
物事を一歩引いて見る冷めた性格をしており、思ったことがすぐに口に出てしまうことも。
そんな性格を同パートの先輩である田中あすかは、「ユーフォっぽい子」「地味(良い意味で)」と評価しています。
中学時代に同じ吹奏楽部であった高坂麗奈の悔しがる姿を見て、「本気で全国行けると思ってたの?」と言ってしまい関係は悪化。
姉が楽器をやっている姿に憧れて小学4年生からユーフォニアムを始め、中学校でも吹奏楽部に入部をします。
1年生ながらコンクールメンバーに選ばれたことにより、先輩から反感をかってしまい、トラウマになってしまいます。
北宇治高校吹奏楽部に入部して初めてのコンクールメンバーを決めるオーディションでも、同じユーフォニアム担当の先輩である夏紀が落選、久美子が選ばれる状況になり、夏樹のお茶の誘いに怯えながらついて行きます。
そこで夏紀が口にしたのは久美子に対する批判ではなく賞賛であり、コンクール出場の際の譜面には「来年一緒に吹くぞ!」のメッセージを見つけ、感涙します。
麗奈との関係も部活を通して修復され、お互いに心を開いていき、一緒に帰ったり行動を共にするようになります。
全国大会に向けて切磋琢磨していく部員の中で、久美子自身も悔しい思いを経験しながら、「麗奈みたいに上手くなりたい」「負けたくない」と徐々に成長していきます。
高坂 麗奈(こうさか れいな)
CV:安済知佳
北宇治高校に通う1年生で、担当楽器はトランペット。
容姿端麗で異性のみならず同性からも「美人」と言われています。
クールで他の人を寄せ付けないオーラを醸し出し、トランペットへの想いは誰よりも強く決して努力を怠らない性格ですが、時に人と衝突することも。
コンクールオーディションにて自由曲のトランペットソロを任された麗奈ですが、なぜ3年生で同じトランペット担当の中世古香織が選ばれなかったのか、一部の部員から不満が上がります。
そんな不満が募る部員たちに「ケチつけるなら私より上手くなってからにしてください」と麗奈は激怒。
再オーディションにて部員全員から認められ、香織を1番に応援していた2年生の吉川優子も麗奈の実力を認めることに。
久美子に対しては、中学時代に言われた言葉について「性格悪い」と話しながらも、徐々に心を開きながら惹かれあい、お互いを高め合える存在にまでなりました。
加藤 葉月(かとう はづき)
CV:朝井彩加
北宇治高校に通う1年生で、低音パート所属の担当楽器はチューバ。
久美子と同じクラスで、中学時代はテニス部に所属していたが、北宇治高校に入学後楽器を始めた初心者です。
「人を支えるより目立ちたいしカッコイイから」
という理由で当初希望していた楽器はトランペットですが、入部に先駆けて購入したマウスピースがチューバ用だったこともあり、チューバを担当することに。
同じクラスの久美子に入学式後真っ先に声をかけたのも葉月で、明るく元気な低音パートのムードメーカー的な存在です。
最初は全然吹くことが出来なかったチューバも、運動経験者ならではの体力と肺活量で少しずつ吹けるようになっていきます。
使用しているチューバは学校の備品ですが、最初は全然吹くことが出来ず悪戦苦闘してしまいます。
ですが、運動経験者であるため持ち前の体力と肺活量で少しずつ吹けるようになっていき、チュパカブラという名前をつけて可愛がっています。

川島 緑輝(かわしま さふぁいあ)
CV:豊田萌絵
北宇治高校に通う1年生で、低音パート所属の担当楽器はコントラバス。
小動物のような可愛らしくふわふわした見た目で、久美子と葉月と同じクラスです。
自身の名前にコンプレックスを抱いているため、周囲の人には「緑(みどり)」と呼ぶよう促しており、一人称も「緑(みどり)」です。
中学校は名門お嬢様学校に通っていましたが、「少女漫画の世界に憧れた」という理由で北宇治高校に入学しました。
コントラバスに対してのプライドや情熱は並なものではなく、相当な実力者ではありますが、努力は決して怠らないほど。
中学校では3年間連続でコンクール全国大会金賞を獲得しており、北宇治高校吹奏楽部の中では実績はダントツです。
また、コントラバスを指導できる先輩はおらず、顧問の滝に関しても専門外ではありますが、指示通りに難なく演奏を行える緑輝の実力は滝も認めるほどです。
響け!ユーフォニアムの見どころ
響け!ユーフォニアムですが、各方面からの評価が高いのはご存知ですか?
特に評価の多かった点を見どころとしてご紹介します。
圧巻の演奏
響け!ユーフォニアムの一番見どころといえば、吹奏楽の演奏シーンです。
作品の内容としても全国大会を目指す部員の奮闘が描かれていますが、演奏シーンがアニメ好きの吹奏楽経験者のみならず、一般の吹奏楽経験者の中で話題となっています。
というのも、実際の吹奏楽コンクールでの演奏時間は課題曲と自由曲合わせて12分以内と決まっています。
響け!ユーフォニアムでのコンクール演奏時間も、課題曲自由曲共に12分以内に収められているのです。
楽器の指使いや強弱のつけ方も細かく再現されており、素人目で見ていても分かるようになっています。
吹奏楽経験者に人気の理由は、それだけではありません。
作中の演奏は、洗足学園音楽大学のフレッシュマン・ウィンド・オーケストラが担当しています。
フレッシュマン・ウィンド・オーケストラ、メインキャスト4人、オープニングを担当しているTRUEさんが北宇治高校定期演奏会と題して、2016年から年に一度演奏会を行っています。
コンクールで課題曲と自由曲として演奏した楽曲やTRUEさんが担当しているオープニング、キャストさん4人が担当しているエンディングなど、実際に作中で出てきた楽曲を、生のオーケストラがコンサートホールで演奏してくれるのです。
響け!ユーフォニアムならではのイベントですので、気になった方は是非参加してみてください。
引き込まれるような作画
響け!ユーフォニアムの第2期で登場した、学校に備え付けられている手洗い場の作画が「写真のようだ」という呟きが一時期Twitterの中で話題になりました。
響け!ユーフォニアムを制作しているのは、涼宮ハルヒの憂鬱やけいおん!、Free!などでお馴染みの京都アニメーションです。
Free!での水の表現など、元々作画に関しての表現が高いことで有名な京都アニメーションが響け!ユーフォニアムを制作したということで、アニメ好きからは納得の声が上がっています。
その他にも、久美子たちの通学路や学校の備品、細かいところまで描かれた楽器など、実際の写真と見間違えるような作画ばかりです。
アニメの話数を重ねていくごとに、徐々に作画が崩れていくアニメが多い中、京都アニメーションが制作するアニメは、話数を重ねても一切作画が崩れることがないのです。
京都アニメーションがすごいのは風景や物だけではありません。
麗奈の怒り、久美子の悔しさ、久美子と麗奈のやりとりや、久美子とあすかのやりとりなど、表情でもお互いの心理描写を表現しています。
特に第2期では、傘木希美の登場で感情をあまり出さない鎧塚みぞれの心理描写を表情で表現しています。
ついつい引き込まれてしまいそうになる、人物の表情にも注目してみてください。
アニメを今すぐ無料で観る方法
響け!ユーフォニアムは、2019年に完全新作劇場版の上映が決定していますが、現在再放送は行われておりません。
VODでの視聴方法ですが、残念ですがアマゾンプライムでは配信されていません。
U-NEXT、dアニメストアは第1期と第2期共に配信されており、初回31日間無料で視聴することが可能です。
また、違法アップロードサイトでも無料で観ることが出来ますが、再放送やVODの無料期間で観ることができるので、違法サイトは使用しないようにしましょう。
人気の響け!ユーフォニアムを、是非チェックしてみてください。


今はスマホさえあれば、いつでもどこでも最新アニメを見られる時代。とはいえ、VOD(ビデオ・オン・デマンド)はどれも似たようなサービスばかり・・・
そこで、年間500本以上のアニメを見ている管理人がおすすめVODベスト3を選抜! あなたにぴったりなVODがきっと見つかりますよ。