機甲戦記ドラグナーは1987年2月〜1988年2月までテレビ朝日から放送されたテレビアニメで、当時のサンライズにより製作されました。
サンライズお得意のSFロボットアニメで、当時ガンダムの再構成として企画されました。
そのため当時のガンダムシリーズからオマージュされた点があり、今作ではよりリアリティの追求がコンセプトとなっています。
このページでは、そんな「機甲戦記ドラグナー」のあらすじや、ドラグナーの世界観を解説していきたいと思います。
ただしこちらのアニメは1987年と古く、「名前を聞いた事があるけど、中身は知らない」
という方も多いと思いますので、ネタバレは控えながら解説させていただきます。
そしてこちらの記事で興味を持っていただけた方には、無料で見る方法もご紹介。
「機甲戦記ドラグナー」に興味を持った方、メカSFが好きな方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
機甲戦記ドラグナーのあらすじ
西暦2087年。
独立を目指す月の統一国家「ギガノス帝国」は地球連合に対し月の独立を宣言、独立戦争を仕掛ける。
当初は作業機械メタルワーカーを戦闘用に改修したメタルアーマーを戦争に投入した、ギガノス帝国が優勢に戦いを進め、地球の7割を制圧するなど戦争終結に向けて王手をかけていた。
そんな中スペースコロニー「アルカード」に住まうケーン、タップ、ライトの三人は、コロニーへと逃げ込んだ輸送艦を追ってやってきた「ギガノス帝国」の襲撃を受ける。
逃げ惑う最中に三機のメタルアーマーを見つけ、乗り込んだ三人は新型のメタルアーマー「ドラグナー」のパイロットとして登録されることに・・・
機甲戦記ドラグナーの制作背景
「機甲戦記ドラグナー」を手がけたのは、機動戦士ガンダムを製作したサンライズ。
今作はサンライズが特意とするジャンル作品となり、ロボットアニメそのものがマンネリ化し始めた当時の状況を打破するため、当時人気のアニメであったガンダムシリーズの「リニューアル」をコンセプトに製作されました。
そのため今作において、両作品にはいくつかの共通点を持ちますが、今作では更にリアリティを求め、現実の兵器を参考に主役機などがデザインされました。
どちらもサンライズの製作ですが、自社の旧作をベースにするやり方は珍しく、今作に自信があったことが窺えます。
しかしながら実際には、ロボット物のブームが下火になっていた時期に放送された今作にとって、その評価が少々厳しい物となっています。
機甲戦記ドラグナーのメインキャスト
ケーン・ワカバ
CV:菊池正美
今作の主人公にしてアカデミーに通う少年。
コロニーが襲撃される中、乗り込んだドラグナーに認証登録をされてしまったため、パイロットとして徴用されてしまう。
戦闘に関しては当初素人であったが本編を通じ成長を見せ、エースパイロットとして敵味方に名が知れ渡っていく。
直情的な性格であるが、数々の戦いを通じ次第に成長を見せていく。
アイダホで出会ったリンダには一目ぼれをしており、彼女の境遇を知った後も変わらず
慕っていく。
タップ・オセアノ
CV:大塚芳忠
ケーンの親友である黒人の少年。
陽気で気が優しく、徴用された後は給料を家族へと仕送りするなど、家族や親友を大事にしている。
音楽好きで、カセットプレイヤーを常に持ち歩いており、将来は音楽の関わるショウビジネスをやりたいと考えている。
作中で搭乗するのは砲撃支援に特化したドラグナー2。
ライト・ニューマン
CV:堀内賢雄
ケーンの親友で資産家の御曹司。
名門の家庭に生まれたが、本人はそれを不満に思っており、家を出てアルカードのアカデミーへと入学してきた過去を持つ。
御曹司として育てられたため、三人の中ではストッパー役となっている。
作中では自身の登場する電子専用のドラグナー3を気に入り、その能力を発揮していく。
リンダ・プラート
CV:藤井佳代子
難民船アイダホに乗っていた少女。
地球を目指していた難民であり、ケーン達と知り合うが、当初はスペースパイロットと聞き、距離を置いていた。
父親のラングはメタルアーマーの開発者で兄がギガノスのエースパイロットであったため、引き起こされた今の惨状に心を痛め、メタルアーマーやそれに乗るパイロット達を嫌悪していた。
しかしケーンの度重なる思いを聞き、次第に心を開いていき惹かれていく事になる。
マイヨ・プラート
CV:小杉十郎太
ギガノス帝国に所属するエースパイロット。
ギガノスの蒼き鷹の二つ名を持ち、親衛隊に所属するほどのエリートである。
国家そのものに忠誠を誓っており、そのため裏切り者の父親を憎んでいる。
今の惨状に嘆く妹のリンダとも折り合いが悪く失望されるなど、家族仲は冷え切っている。
高潔な性格ではあるが、家族を省みない等不器用な性格。
作中でケーンのライバルとして幾度も立ちはだかるライバルであり彼もまた今作における主人公の一人となっていく。
機甲戦記ドラグナーの見どころ
リアリティ重視のストーリー
今作ではガンダムのリバイバルを狙って製作された作品となります。
そのためリアリティを重視され、似通った面が多い中で差別化が図られました。
主役機体達はガンダムをモチーフに戦闘機の意匠が取り入れられていたり、主人公達は不思議な力を持っているわけでもなく、試作機であるドラグナーもまたガンダムとは違い後の量産機に性能負けをしています。
作中の雰囲気も当初はガンダム(1stガンダム)に似通ったストーリーで展開されていきますが、より明るいイメージで物語りは進んでいきます。
放映途中でテコ入れが行われた
今作の主人公であるケーン達が当初は一般人であったのに戦いを通じ腕を上げていく努力物として見れる点は評価できるかと思います。
しかしながら明るすぎるイメージのせいで、主人公達の信念や覚悟などの作品として大事な所がぼかされてしまったような気がしてなりません。
ガンダムとの差別化を図ったのはよかったと思いますが、両作品を見比べると、今作ではキャラクター達は魅力的な部分で劣っているように思えてしまいます。
そして実際に放映当初からの評価は芳しくなく、途中で路線変更が行われ、テコ入れが行われています。
放映当時の評価は大きく二分
またガンダムをベースに製作されつつも、そこから離れるために、あえて外したかの様な演出やストーリーは、作品の差別化ができたかも知れませんが、当時のアニメファンの考える王道からは外れており、評価が難しい作品となってしまいました。
今作はリアリティを求めた点は評価される所であり、作中での人間関係や現実から取り入れた電子戦闘などは評価できるかと思います。
結論としては、時期的に悪かったのと、当時求められていたキャラクター性から離れていたことが今作の問題点であったかと思います。
ですが現在ではゲームでの出演などを通して再評価され、その知名度を向上させています。
そのため別の作品から今作に興味を持った方はぜひ視聴して見てください。
機甲戦記ドラグナーを無料で見る方法
ドラグナーの放送は終了しておりますが、今でも知名度のある作品である事から、各種媒体で視聴する事ができます。
「名前は聞いた事在るけど見た事が無い」というときは、VODがおすすめです。
一部の動画サイトでアニメを観ることもできますが、違法アップロードされた動画は絶対に見ないようにしましょう。
Amazonプライムやdアニメストアなら無料で見ることができます。
ぜひチェックしてみてくださいね。


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